実物だと思ってたのにCGだった女性
2022年3月22日の早朝(4時)、YouTubeのおすすめに出てきたある動画を見て一人興奮していました。その動画というのがこちら。
Unityの公式チャンネルにアップロードされた動画です。こちらなんと全部CGで作り出された映像です。
背景もリアルでびっくりしてたのですが、途中から出てくる女の人もCGと知ってさらに驚き。1回目に見たとき、この女性は実物で背景だけCGだと思ってました。リアルすぎてです。
デジタルヒューマンのリアルさランキング更新
個人的なデジタルヒューマンリアルさランキング1位を更新しました。
- 「Enemies – real-time cinematic teaser | Unity」に出てきた女性 ※今回紹介
- 「MetaHuman Creator: High-Fidelity Digital Humans Made Easy | Unreal Engine」に出てきたデジタルヒューマン
- 「Siren Real-Time Performance | Project Spotlight | Unreal Engine」に出てきたSiren
ランキングにあるデジタルヒューマンに関して言えば、技術的なところがハイレベルすぎて正直比べられません。直感的に「リアル!」「自然!」と思った順位に並べてみました。
今回のUnityから出た映像を見て、Unreal EngineのMetaHumanを初めて見た時の感動を思い出しました。その当時感動した映像もここに置かせていただきます。
さまざまな条件でかなり変わる「リアルさ」
勝手に個人的なデジタルヒューマンリアルさランキング1位を更新した僕ですが、デジタルヒューマンを「リアルさ」という観点でランキングしたことに不安があります。
理由は、その映像の条件によってデジタルヒューマンの「リアルさ」は結構左右される印象があるためです。
映像の条件というのは次のようなもの。
- カメラとデジタルヒューマン自体の動き
- ライティング
- リアルタイムレンダリングかどうか
- 観たときの自分の気持ち
- 編集
カメラとデジタルヒューマン自体の動き方
例えば、Unreal EngineのMetaHumanの映像と今回のUnityから出た映像だと、全く同じように動いているをしているとは言えません。
MetaHuman▶︎喋りメイン、目元や口元をかなり接近して撮す
今回の映像 ▶︎チェスのコマを持つ動き、徐々に近寄る
喋る時間が長いジャンルや顔を結構動かす映像だと、不自然さが出てしまうことある気がします。デジタルヒューマンにとって「動き」というのは難しいところがあります。
ライティング
ライティングを暗めにしてる映像と明るめにしている映像でも結構リアルさが変わってくると思います。
デジタルヒューマンに関して調べると、産毛や血管の透過具合はリアルさにかなり関わってくるそうです。そうなると、ライティングで産毛や血管が強調されたり、されなかったりしてしまいます。
リアルタイムレンダリングかどうか
映像を2つに分けてみます。
- 時間をかけて計算して作った映像
- 実行と同時に表示(リアルタイムレンダリング)する映像
この2つは分けて考えるべきでしょう。そして、比べるときはこの2つを同時に比べてはいけないと思います。
リアルタイムレンダリングしたデジタルヒューマンのリアルさが劣ってしまうことは仕方ないためです。
観た時の自分の気持ち
意外に重要です。これまで扱ってきたゲームエンジンやツールに関しては、高く評価してしまいがちです。
逆に使ったことがないゲームエンジンやツールなどは、ちょっと低めに評価してしまいます。
これは、僕に限ったことかもしれませんがあまり使ってないゲームエンジンですごいことができると知った時こんなふうに思ってしまいます。
正直乗り換えたくない
新しいツールを学ぶのって結構大変なことです。だからこそ本心ではすごいと思っていても、あまり使わないツールを低く評価してしまっている自分が時々います。
これからが楽しみなデジタルヒューマン
進化が早い
現在、すでにこんなにもリアルなデジタルヒューマンです。5年後、そして10年後、一体どれくらいまで人に近づくのでしょうか。
YouTubeの動画を2年ごとに振り返ってみても、その進歩の速さに驚かされます。
「before:2018-01-01 デジタルヒューマン」というふうにYouTubeで検索すると、その時より前のデジタルヒューマンを見られますよ!ぜひ試してみてください。
デジタルヒューマンを個人がもっと簡単に
デジタルヒューマンデジタルヒューマンは個人が扱うのはちょっと難易度が高かったです。
しかし、最近になってUnityの「The Heretic」やUnreal Engineの「MetaHuman」などのお陰で個人でも気軽に使えるようになってきました。
個人の利用に関しても進化させて下さっているところほんとすごいと思います。その結果、デジタルヒューマンを使った映像作品やゲーム作品が増えていくことがとても楽しみです。
コメント