こんにちは。コンスキです。
スピーチの原稿を書いているときに、手が止まってしまうことってありませんか?
文章を作るというのは難しいものです。
特にスピーチの原稿となると、文章に比べてより話し言葉に近い感じ書く必要が出てきてより難しいです。
そこで、スピーチにおける文章の作り方を参考にすることができるTED(テッド)というメディアがあります。
今回は、TEDのプレゼンを1つ取り上げて文章がどのように構成されているのかを参考にしてみます。
またそれをもとに、文章を書く手が止まるのを防ぐ方法に迫ります。
参考にさせていただくプレゼン
デレク・シヴァーズさんの 「目標は人に言わずにおこう」というプレゼンを参考にさせていただきました。
この記事を書いた時点で、こちらのプレゼンはYouTubeの総再生回数が150万回を超えています。
数あるTEDのプレゼンの中でもかなり再生されている方であるため、優れたプレゼンであることがわかりますよね。
スピーチ原稿を書く手が止まるのを防ぐには
このプレゼンを参考にすると、原稿を書く手が止まるのを防ぐ方法は次の3つです。
- 事実をたくさん盛り込む
- 話す内容を切り替える
事実をたくさん盛り込む
文章を書く手が止まってしまうのは、どのようなことを書いている時か考えてみてください。
ひょっとして、自分の意見を書いている時ではありませんか?
自分の意見を書いている時は、なぜその意見になったのか理由を書く必要が出てきます。
そうすると、その理由に筋が通っていて、他の人が読んで疑問を持たないかを意識する必要も出てきます。
このように考えなければいけないことがあると、文を続けていくことが辛くなってしまいます。
そして、文章を書く手が止まってしまうのです。
そこで、文章に事実をたくさん盛り込むようにしてみてください。
事実とは、実際に起こったか事柄や存在している事柄のことです。
つまり、それが正しいという理由を書かなくても良くなります。
事実の威力を知るために、参考にするプレゼンの原稿の一部を見てみましょう。(全部読まなくて大丈夫です)
1926年 社会心理学者クルトレヴィンはこれを「代償行為」と呼び、1933年 ヴェラ マーラーは他の人に認められると心は現実のように感じることを示し、1982年 ピーター ゴルウィツァーは これに関して本を書き、2009年には新たな実験結果を公開しました。こんな実験です。163人が4つのテストを受けます。みんな個人目標を紙に書いて、半分の人はみんなに向かってそれをやると宣言します。あとの半分は口外しません。それからみんな45分与えられて。自分の目標に近づくための作業をしますが。好きな時にやめてよいと言われます。目標を言わずにいた人たちはみんな45分間全部を使い、後で質問すると目標の実現まではまだ遠いと感じると言います。しかし、目標を口外した人たちは平均で33分過ぎたところでやめてしまい、後で質問されるとゴールにずいぶん近づいた気がすると言うのです。
https://www.youtube.com/watch?v=NHopJHSlVo4
この部分は全てが事実になっています。
そして、文字数を数えてみると約380字あります。
一般的な原稿用紙1枚(400字)がほとんど埋まってしまいます。
上の例からわかるように、実実を書けば理由を考えるという負担がなくなって、文を続けていくことが少し楽になると思います。
しかし、意見を書かないということではありません。
スピーチである以上、自分の意見を述べなければなりません。
自分の文章を見直してみてもし事実の割合が少ないのであればその割合を増やすということをやってみてください。
話す内容を分ける
よくやってしまいがちなのが1つの内容で1つのスピーチ原稿を書こうとしてしまうというものです。
1つの内容で3分間話続けるということは至難の業です。
また、文章を1つの内容として話すイメージを持っていると、1つの事柄についてくわしく説明することが難しくなってしまいます。
そこで、スピーチ内容を複数の内容に分けてみてください。
TEDのプレゼンを複数見ると、ほとんどのプレゼンで話す内容を分けていることに気がつくと思います。
例えば、伝えたい意見と体験談や実験の内容などをそれぞれ別にして話しています。
今回参考にしたプレゼンも、複数の内容から構成されています。
- 聞き手に体験をさせる
- 目標は人に話してはいけないという主張
- 主張の根拠となる実験について
- 目標は人に話しては話さないでおこう
- 今回話した内容の擬似体験
上にあげたのはスピーチの内容の一部ですが、分かれていることがなんとなくわかると思います。
また、次のようなことをするとスピーチ内容を分けることができます。
参考にしたプレゼンの中で、内容が分かれていることがわかりやすいのが次の部分です。
証拠を見てみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=NHopJHSlVo4
これから話すことをはっきりと宣言しています。
他にも、動画の46秒頃にある次の言葉からも話す内容が切り替わっていることがわかります。
悪いニュースは 口を閉じなきゃいけないということです。
https://www.youtube.com/watch?v=NHopJHSlVo4
少しテンションを落として、落ち着いた感じで言っていることに気がついたでしょうか。
このように、スピーチのなかでいくつかに分けて話すことで、それぞれについて深く言及することができ、文を書きやすくなると思います。
終わりに
スピーチ原稿を書く手を止めないというのは、そこまで重要なことではないかもしれません。
それが最終目標であってはいけないと思います。
それよりも、時間がかかっても内容がしっかり伝わるスピーチ原稿に仕上がることの方が重要ではないでしょうか。
しかし、時間がかかってしまうと書こうと思う気持ちも落ちてきてしまいます。
今回は、そのようなことを防ぐために、スピーチ原稿を書く手を止めないとこについて注目してみました。
コメント