「フォトグラメトリ」って何なの?
このような疑問に答えます。
本記事の内容
- フォトグラメトリとは
- フォトグラメトリの具体例
- フォトグラメトリはどうやるの?
- フォトグラメトリはiPhoneでできる
僕自身は、3DCG分野の中でも、3Dモデルを使った映像制作に興味を持っています。こちらは僕が作った3DCG映像です。
「高クオリティの3Dモデルを初心者が簡単に作れる」そんな技術やサービスを日々探しています。
そんな僕が見つけた技術の中でも、特に「いい!」と思ったのがフォトグラメトリという技術です。
フォトグラメトリとは
フォトグラメトリとは写真から3Dモデルを作ることができる技術です。
測量のためや建物を建てる場所の調査のためなど、使用される目的は様々で一概には言えませんが、3GCGという分野に焦点を当てるのであれば、
写真 → 3Dモデル
の技術だと言えるでしょう。
フォトグラメトリでは、3Dモデルにしたい対象の写真を複数撮り、それらを統合することで3Dモデルにします。この時写真は異なる角度から撮る必要があります。これは複数の写真から写真判読や図形的な関係などを使って計算をする必要があるためです。
フォトグラメトリの具体例
フォトグラメトリがどういうものなのか知るには、フォトグラメトリで作られた3Dモデルを見るのが一番だと思います。
次の動画は、フォトグラメトリで商店街を3Dモデルにしちゃうというすごい企画をやっている方の動画です。
お気に入りの場所が自分のパソコンやスマホの中に入れられちゃうんです。
そして、フォトグラメトリだけじゃなくてこの人すごくないですか?
フォトグラメトリはどうやるの?
フォトグラメトリは、次のようなものを使ってできます。
- カメラ(スマホで)
- パソコン
- フォトグラメトリのソフト
基本的には、
①カメラで写真を複数枚撮り
②その写真をパソコンに入れて
③フォトグラメトリのソフトで解析する
という手順を踏むことで写真から3Dモデルを作ることができます。
フォトグラメトリのソフト
以前はプロが使うようなものしかなかったようですが、最近だと一般の人が使えるソフトがかなりの数あります。その中でもよく取り上げられているソフトを書いておきます。
Agisoft Metashapeは、教育目的の購入だと6,820円くらいで買えるようです。一般向けと言っても「高い」という言葉が出てしまうかもしれません。
体験版もあるのでそちらを一度試してみてもいいかもしれません。
「使用できる写真が50枚まで」などの制限がありますが、3Dモデルのクオリティがそこまで下がるわけでもなさそうです。
フォトグラメトリはiPhone単体でもできる
カメラもパソコンも、ソフトも持っていないという方。iPhoneがあれば、iPhoneだけでフォトグラメトリをすることもできます。
例えば次のツイート。
iPhoneと無料アプリだけでこんな3Dモデルを作れるんですね。
LiDAR
先ほどのツイートを見てみると「#LiDAR無し」というハッシュタグが付いています 。このLiDARというのは、2020年のiPad Proから搭載されている機能です。
この機能は次のような機能になってます。
iPhoneのレンズの近くについているセンサーから光を発して、跳ね返ってくるまでの時間を測ることで、iPhoneから障害物までの距離を認知することができる。
LiDAR無しでも先ほどのような3Dモデルが作れるということですから、LiDARを使ったらもっと正確なモデルができそうです。
ちなみにこちら記事によると、iPhone・iPadにおけるLiDARの対応機種は次の4機種です(2022年2月27日現在)
- iPhone 12 Pro
- iPhone 13 Pro
- iPad Pro 11-inch (第2世代・第3世代)
- iPad Pro 12.9-inch (第4世代・第5世代)
ぜひフォトグラメトリを活用してみてください。
僕は専門家ではないため、正確な情報を伝えれているか不安ですが、創作の参考にしていただけたら嬉しいです。
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