皆さんは、「聞き取りづらいからはっきり話して」と言われたり、逆に誰かに対してそう言ったりした経験はありませんか?
そんな経験から、聞き取りづらい声に悪い印象を持っている方も多いと思います。
そこで今回は「声が聞き取りづらいのは優しさ」という考え方を紹介します。
声が聞き取りづらい人は優しい人
僕は声が聞き取りづらい人は優しい人であると思っています。
もちろん、生まれ持った滑舌もあるので、全てがこれにあてはまるとは思っていません。
しかし、そのような人たちは人を見ると、常に他人のことを考えてくれていたり、人を傷つけることは絶対にしなかったりするような気がします。
ということは、何かしら理由あるのかと思ってその理由を考えました。
わざと聞き取りづらくしている
誰かと話す時にわざと聞き取りづらくしているという人もかなりいると僕は考えます。
その理由は、よく言われる自信がないからという理由だけではないかもしれません。
相手を傷つけたくないからだと思います。
逆に言えば相手が傷つきにくい言い方をしているから、自然と声が聞き取りづらくなってしまうんです。
はっきり話すことの欠点
一般的には、はっきり話せることは良いことだと考えられています。
しかし、はっきり話すことには、相手を傷つけることがあるという欠点もあります。
わかりづらいので、例を挙げてみます。
友達の誕生日パーティに向かっている場面を想像してください。
誕生日プレゼントを買い忘れていて、お店に寄ってから向かうことにしました。
そのお店でプレゼントを買い、店員さんにラッピングをしてもらっているときに、集合時間ぎりぎりであることに気がつきました。
そこで、店員さんに「すみませんが、ちょっと急いでもらえますか?」と言います。
このときに、多くの人は「すみませんが、ちょっと急いでもらえますか?」を申し訳なさそうに、ちょっと濁して言いませんか。
はっきり言ってしまうと、店員さんを傷つけたり、嫌なお客さんだと思われてしまう可能性があります。
友達や対等な間柄であっても聞き取りづらいであっても、濁した話し方をするのはこの例と同じ感覚です。
はっきり言って傷つけたくないという気持ちから、聞き取りにくい声になってしまうということです。
「なぜ聞き取りづらい声で話す人がいるのか」
その答えに対する重要な鍵は、このようなはっきり話すことの欠点にあると僕は考えます。
おわりに
「聞き取りづらい声」に対する印象は変わりましたか?
聞き取りづらい声は、相手を傷つけにくいという長所があります。
この長所を考えてうまく使える人はすごい人だと僕は思います。
かと言って、面接や緊急事態などでははっきり伝える必要があるというのが難しいところですよね。
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