3DCGの髪の毛には大きく分けて次の3種類あります。
- カードタイプ
- ストランドタイプ
- ツチノコタイプ(勝手に命名)
この3つ、状況によって使い分けてみてください。
カードタイプの髪
「カード」という言葉通り、シート状のものを使って髪の毛を表現するのがカードタイプの髪です。
毛先まで詳細に表現できますが、その毛自体はテクスチャー(画像)によって表現されていることが特徴です。
髪の毛一本一本はメッシュになっていません。
そのため、物理シミュレーションをして髪をたなびかせると少し不自然になってしまいます。これはシートごとなびいてしまうためです。
ストランドタイプの髪
「ストランド」という言葉には綱や紐という意味があります。ストランドタイプの髪の毛は本物の髪の毛のように一本一本を確認することができます。
ストランドタイプの髪の毛のことを、Blenderではパーティクルヘアーと呼んだりします。
ツチノコタイプの髪
ツチノコのような束になっているのが特徴です。髪の毛一本一本を確認することはできません。
髪の毛のタイプによる使われ方の違い
カードタイプの使い道
カードタイプ はリアルタイムにレンダリングする3DCGゲームなどに使用されることが多いです。ストランドタイプに比べて処理が軽いためだと考えられます。
具体的な作品には次のようなものがあります。
- バイオハザード4
- 龍が如く3
ストランドタイプの使い道
ストランドタイプはより写実的な3DCG映画などに使用されることが多いです。
具体的には次のような作品があります。
- 映画「アバター」
- キズナアイ親分
- MetaHuman
ツチノコタイプの使い道
ゲーム、映画、写真どのツチノコタイプは幅広く使われています。
ストランドタイプの髪型が使えるようになった今もなおこのタイプをよく目にするのは、リアルさを追求するよりもイメージや雰囲気を大切にするという配慮がされているからだと思います。
漫画やアニメが実写化されるときにツチノコタイプの髪型が採用される印象があります。
- ドラゴンボールZ KAKAROT
- ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド
- Apex Legends
タイプごとの作り方
YouTubedに詳しく説明してくださっている動画があるためそちらを紹介します。
カードタイプの作り方
- 面を複数作る
- 髪の毛のテクスチャで作ったマテリアルをその面にセット
- 面を頭の形に沿わせる
という手順で作ることができます。面を作る▶︎髪の毛のテクスチャで作ったマテリアルをはる→面を頭の形に沿わせる
英語の説明にはなってしまいますが、こちらの動画が参考になります。
ストランドタイプの作り方
Jump! Jun 3D chというチャンネルで紹介してくださっています。僕が見た中ではこちらが一番分かり易かったです。
ツチノコタイプの作り方
mmCGチャンネル animeticというチャンネルで紹介してくださっています。
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